「健康経営・健康投資」とは
最終更新: 2020年6月14日
以下の内容は、「健康経営優良法人認定制度について」(経済産業省)より引用しました。
「健康経営とは、従業員の健康保持・増進の取り組みが、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること。」と定義されています。
「健康投資とは、健康経営の考え方に基づいた具体的な取組。」と定義されています。
「企業が経営理念に基づき、従業員の健康保持・増進に取り組むことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や組織としての価値向上へ繋がることが期待される。」とされています。
<私見>
昔から市町村行政に存在する「健康教育」には、喫煙・飲酒・肥満などに対する健康指導でしたが、それはあくまで個人の健康への取組を促すための働きかけでした。
どこまで個人が自分のこととして前向きに取り組むのかという「個人の行動変容」に焦点が当てられていたことが、私は、大きな限界があると考えています。
もちろん個人が自分の健康について認識するよう働きかけることは重要ですが、個人に注目するのではなく、その周辺の環境も重要です。つまり、その環境というのは、他者からの働きかけや、時間や場所といった生活環境・職場環境からもアプローチすることで、個人の健康保持・増進が図られると考えています。
それは、私が過去に行政の中で、脳卒中患者へのリハビリ教室であったり、地域虚弱高齢者への健康づくりでの関わりの中で、体験してきたことから実感していたことです。
働き手(従業員・社員)は、一日の多くの時間を所属する会社で過ごします。もちろん、その時間にそれぞれの業務を遂行するわけですが、「職場環境」という中で、健康にむけた取組は、今後、大いに工夫の余地、大げさにいえば、「改革の余地」があるものと考えます。